円周率の求め方

ある生徒から、「円周率って何桁も計算されているけれど、あれはどういう計算式で出しているんですか?」という質問を受けました。確かに、円周率の定義は「直径に対する円周の比」ですから、円周の長さを測ることができれば計算はできますが、何十桁も数字を出せるほど正確に円周の長さを測るのは実際には不可能です。

実は、近年の円周率は無限級数展開や逆三角関数を用いて近似計算で出されているため、高校までで学習する範囲では計算することができません。しかし、「円周率ってたくさん桁があるけど、どうやって計算したんだろう?」と疑問を持つことは非常に大事な考え方だと思います。

日々の学習の中で、たくさんの新しい疑問や発見をしてほしいと思います。

試験に対する姿勢

今日は模試日で、私は試験監督として教室に立ちました。

生徒の試験態度を観察していましたが、試験に向かう姿勢は本当に生徒によって様々でした。

落ち着いて次の教科に備えてテキストを眺める子、寝てる子、ダラダラと無駄話をしている子。

模試を受けるということは、自分の弱点を知ることができるだけでなく、試験本番の空気感を体験することができる貴重な機会です。

模試を今後受ける際は、せっかくですから本番を意識してみましょう。

休み時間もただダラダラ過ごすのではなく、どう過ごせば次の科目に最高なコンディションで臨めるかを考えて過ごしましょう。

何の意味もないイベントにはしないように。

英語は長文和訳ができればいいの?

今日は英語の授業を行いました。

英語の学習は4技能を中心とした「使える英語」を身に着けることを重視しようという方向に向かっています。

でも,今の大学受験で大事なことは英文の下線部和訳やパラグラフ全体の和訳といったことができるようになることです。

少しずつ変化しているとはいえ,まだまだこの流れは変わっていません。

このことを踏まえて,今日の授業は…やはり和訳が中心。

いかに自然な日本語にできるかどうかということに意識を置いて練習を繰り返しました。

受験生にとって大事なことは,合格することです。

本当は本質の追求が重要なのですが,合格への近道としては和訳の練習が大事なんです。

この矛盾を含みながら受験生は勉強しています。

雪に耐えて梅花麗し

タイトルにある言葉、知っている人も多いのではないでしょうか。元広島東洋カープ投手、黒田博樹さんの座右の銘としても知られていて、出典は西郷隆盛の言葉だと伝えられています。意味としては「寒い冬の雪に耐えた梅の花だけが、春に麗しく咲き誇る」、すなわち「苦しいことを乗り越えたその先にだけ、望むものが見えてくる」ともいえるでしょうか。

今日、福岡県内は大規模な花火大会が行われています。そんな中、授業をした高校3年生の生徒は「花火には行きたかったけれど、私は志望する大学に行くという目標があるので我慢しました。」と言っていました。

何かを成し遂げようとすれば、必ず何かを犠牲にしないといけません。この夏休み、勉強を怠けたくなるような誘惑もたくさんあるでしょう。しかし、特に受験生にとっては、志望校合格につながる大切な時期です。次の春に、自分の笑顔が咲き誇るかどうかは、これからの時期の誘惑に耐え、自分で努力し続けられるかどうかにかかっているかもしれませんよ。