効率性を上げる

物理の熱力学の分野に、熱効率というものがあります。気体の状態を順次変化させ、もとに戻すという1サイクルの間に高温の熱源から吸収した熱量のうち、どれだけ外に真の仕事をしたかを示す指標です。ここで、みなさんが学校から帰ってきて3時間の家庭学習をしたとします。果たして、自分は3時間を最大限に活用できたと自信をもって言えるでしょうか? 残酷なことに、ある人の3時間の実質的な勉強量は、ほかの人の1時間分であった可能性あるのです。人には能力差があるのが当たり前で、同じ時間(熱量)を与えてもらっても、実際の仕事量は異なってきます。競争である受験の神髄はここにあります。効率よく得点を上げていくために、いかに自分の学びに工夫を加えていくか。勉強を教えてもらうだけではなく、周りの先生にこういったところのアドバイスを求めていくのも大事です。もう一度、自分の熱効率を振り返ってみましょう。