”根拠のない自信”

「本番で苦しい時に支えてくれるのは、今まで頑張って勉強してきた自分だが、合否を分けるあと1点を決めるのは自信の有無だ。だから自信を持て。根拠はなくとも自分はやれるんだという自信を持て」

僕が受験生だった時の恩師の言葉です。

高校3年生の皆さんはセンター試験から1週間が経ち、判定も出て、いよいよ実際の志望校をどこにするのかの最終決定をする時期ですね。

この時期になると、勉強すればするほど自分の弱点が目について、不安が大きくなってしまっている人も多いのではないかと思います。ですが、入試本番でなにより必要なのは自信です。

今まで一生懸命頑張ってきた皆さんならきっと大丈夫。長かった受験もいよいよラストスパートです。”根拠のない自信”を胸に、最後まで走り抜きましょう。

 

試験の季節

先週末、大学入試センター試験が行われました。これを皮切りに受験を立て続けに受ける予定、という受験生の方もいるのではないでしょうか。予定通りに勉強が進んでいる人、少し壁を感じている人、様々だと思います。

しかし受験勉強を続けているみなさんは、過去の自分に一つずつ知識を積み重ね続けているともいえます。最後の最後まで、「自分」を更新し続けてください。

実は俳句の世界に、「大試験」という季語があります。特に入学試験などの、節目の試験のことを指します。受験生の皆さんは、まさに大試験に向かって突き進んでいるということになりますね。

この季語は、「春」の季語です。苦しい思いをされている人もいるかもしれませんが、希望あふれる春はすぐそこです。もうひと踏ん張り、頑張りましょう。

受験生でない方も、学年末考査が控えていることでしょう。一学年の締めくくりを、気持ちよい形で行いましょう。

副詞について考える

英語の授業をしていて、副詞と形容詞をしっかりと区別出来ていない生徒が多いように感じます。例えば、almostを形容詞であると勘違いしている人はいませんか? mostとalmostはよくセンター試験でも狙われるポイントですよね。

まず押さえておきたいことは、副詞は名詞以外を修飾し、形容詞は名詞を修飾するということです。副詞はおおまかにわけて2パターンに分かれ、修飾される語の前につく「限定の副詞」と後につく「説明の副詞」に分かれます。限定の副詞には程度、頻度、評価、確定といった意味を表すものがあります。それに対し、説明の副詞には様態、場所、時間といった意味を表すものがあります。

副詞は5文型のどの要素にも属さないため、あやふやにされがちですよね。副詞をより深く学ぶと、英文の解釈力が一段とアップします。これを機に、副詞について今一度考えなおしてみましょう。

苦手から逃げない

センター試験まで残り一ヶ月を切りました。皆さんは過去問や予想問題での演習に励んでいることだと思います。演習をしていくなかで、得点が伸び悩んでいる分野を見つけた人もいるでしょう。おそらく、そこはあなたの苦手分野です。直前期のいまだからこそ、苦手としっかり向き合ってみてください。発想を変えれば、一番得点アップが見込めるところなのでオイシイですよ。有機化学の合成高分子のところや、物理の原子など対策が手薄のまま試験に向かう生徒が多いことも事実です。本番に苦手分野から出題されたら、まるまる点を落としてしまうことにもつながり、厳しい結果になります。是非、苦手と向き合ってみましょう。

脱・計算ミス

頑張っても頑張っても理系科目の点数が上がらない人へ。
まずは、足元を見よう。点数が上がらない原因はおそらく計算ミス。
解き方は分かっていたのに、計算を間違えたせいで点数が下がるのはもったいない!

しかしテストの点数が低かったことを「計算ミスした」などと言い訳をしていても仕方がないことである。結局、模試や入試で大事なのは結果。記述試験なら部分点をくれる可能性があるにしても、センター試験に関しては点数を左右するのは最終的な答えのみ。計算ミスは克服しなければならないものだとよく分かる。

計算ミスを防ぐための方法は基本的に、符号に気をつける、検算をする、などがあるが、計算ミスをしないようにするためのアドバイスを1つしたい!

私たちの身の回りの生活は、数字で溢れている。車のナンバーや商品の値段など。それをうまく使って計算に慣れていこう。

例えば、消費税(現在8%)がある。(正直難しい)
何か物を買うときに税込みの値段を計算してみよう。
150円の商品だったら、150×1.08=162(円)

他にも、車のナンバーがある。ナンバーが4872だったら、48と72の最大公約数(24)や、最大公約数(144)を求めたり、これくらい簡単だよ!という人は
48×72(3456)を計算してもいい。
それを登下校中にすれ違う車や、見えた車で計算してみて欲しい。

これだけで、計算力は格段に上がると思う。

計算ミスで悩んでいる人は、是非これを実践してほしいと思う。

直前期の過ごし方

センター試験まで残り少ないですが、どのように過ごされているでしょうか。現役生の皆さんは、直前期であっても学校で過ごす時間が長いはずです。一人で勉強がしたい!と思っていても、ここはひとつ我慢しましょう。学校での演習時間、授業を有効利用すべきです。そのなかで新たな自分の課題や、復習項目を学校にいる間に解決できるはずです。そうすることで自宅学習では本当に自分に不足しているところだけに集中することができ、結果的に入試で優位に立てます。無駄な時間など無いと自分に言い聞かせましょう。この時期は過去問、予想問題の演習ばかりになりがちですが、演習後の解答解説の読み込みとポイント整理もすばやく行っていくことも忘れずに。

師走

明日で11月も終わり、12月になります。進路が決定した人もいるでしょうし、周りと自分を比べて焦っている人もいるでしょう。

「解ける問題と解けない問題の差がある」

「見返してみると、なんてことない問題だったのに…」

この時期によく耳にする言葉です。

これから大事なのは、自分、特に弱点をしっかり見つめることです。

自分と見つめあった時間は、本番に自信となって帰ってきます。

まだ時間はたくさん残されています。どう使うかは、あなた次第です。

(体調管理もしっかりと…)

センター試験数学Ⅱ・Bを攻略する

センター試験で平均点が一番低いとされている、数学Ⅱ・B。最後まで苦手のままで本番を迎える生徒も多いようです。この科目は、基礎の抜けが無くても過去問形式での演習が少ないと点にならないという特徴が他の科目に比べて目立ちます。攻略のポイントは、試験内容に着目することです。出題内容はここ10年、大問1に図形と方程式の基本問題が入ってきたこと以外にはほぼ変化はありません。それだけでなく、各大問で問われる事項も基本的には過去に出たものと「ほぼ一緒」と言い切れるものです。たとえば、微積(30点分!)を例にとると、最初に微分させて接線を求めさせ、曲線や直線で囲まれた面積とその最大・最小値を求めさせるといったお決まりのパターンを何回も繰り返しています。他の大問も似たようなもので、「過去問10回分」を満点になるまで繰り返し解き直すとパターンをほぼ網羅できるでしょう。次から次に新しい問題へと取り組むといった「数をこなす」勉強だけでは、内容が薄くなります。苦手科目ほど、同じ問題にあたって精度を上げていくほうが効率はものすごく良いのです。センターまで2ヶ月ほどですが、Ⅱ・Bで結果のまだ出ていない生徒は急いで是非過去問10回分を解き直してください。その後、予想問題数回分で過去問学習で得た知識をアウトプットすると十分な効果が得られますよ。試験本番、「またこのパターンか」と思える瞬間が必ず訪れます。

効率性を上げる

物理の熱力学の分野に、熱効率というものがあります。気体の状態を順次変化させ、もとに戻すという1サイクルの間に高温の熱源から吸収した熱量のうち、どれだけ外に真の仕事をしたかを示す指標です。ここで、みなさんが学校から帰ってきて3時間の家庭学習をしたとします。果たして、自分は3時間を最大限に活用できたと自信をもって言えるでしょうか? 残酷なことに、ある人の3時間の実質的な勉強量は、ほかの人の1時間分であった可能性あるのです。人には能力差があるのが当たり前で、同じ時間(熱量)を与えてもらっても、実際の仕事量は異なってきます。競争である受験の神髄はここにあります。効率よく得点を上げていくために、いかに自分の学びに工夫を加えていくか。勉強を教えてもらうだけではなく、周りの先生にこういったところのアドバイスを求めていくのも大事です。もう一度、自分の熱効率を振り返ってみましょう。

公式は理解して覚える

高校数学、物理にはたくさんの公式が出てきます。闇雲に暗記したりしていないでしょうか? 残念なことに、みなさんを待ち受ける大学受験においてはただ公式を当てはめて解けるような類の問題はほとんど出てきません。教科書の説明をしっかりと読み込んで、公式に隠されている数学的意味や物理現象を捉えていることが大切です。このことが公式の運用能力アップにつながり、実際の入試での得点力アップにつながるのです。