”根拠のない自信”

「本番で苦しい時に支えてくれるのは、今まで頑張って勉強してきた自分だが、合否を分けるあと1点を決めるのは自信の有無だ。だから自信を持て。根拠はなくとも自分はやれるんだという自信を持て」

僕が受験生だった時の恩師の言葉です。

高校3年生の皆さんはセンター試験から1週間が経ち、判定も出て、いよいよ実際の志望校をどこにするのかの最終決定をする時期ですね。

この時期になると、勉強すればするほど自分の弱点が目について、不安が大きくなってしまっている人も多いのではないかと思います。ですが、入試本番でなにより必要なのは自信です。

今まで一生懸命頑張ってきた皆さんならきっと大丈夫。長かった受験もいよいよラストスパートです。”根拠のない自信”を胸に、最後まで走り抜きましょう。

 

なぜ黒板につけた磁石は落ちない?

黒板に張り付いた磁石がなぜ落ちてこないのか、ということを考えてみたことがありますか?高校1年生のみなさんは、最近静止摩擦力について習ったと思います。F=μNの式で最大静止摩擦力の公式が与えられるように、摩擦には垂直抗力が関係しています。磁石は磁力で黒板と引き合って垂直抗力が増すので、その分最大静止摩擦力が大きくなり、摩擦が重力とつりあって黒板にくっつくのです。

このように、物理を勉強していくと日常の色々なことが説明できるようになります。みなさんも、ぜひ身の回りの「なぜ?どうして?」を探してみてくださいね。

生徒に合わせた授業を

オンライン家庭教師ではさまざまな学力の生徒を受け持っています。受験対策、学習のペースメーカーとして、他塾の難しい問題の解説、学校の授業の予習復習として、生徒の目的も一人ひとり違います。手間暇かかることですが、教材選び、解説の方法、授業の構成をできるだけ生徒の目的に合わせて授業しています。生徒の変化に気づき、フォローするために授業の合間にコミュニケーションとることも私たちの重要な仕事であると感じました。

有機化学をまとめる

秋が深まり、理系の皆さんは理科の追い込みにも力を入れていることでしょう。化学は数学に比べ、安定した得点を見込める科目でもあります。なかでも有機分野は暗記メインの無機分野に次いで短期間での攻略が可能です。脂肪族、芳香族についての知識を整理した上で(とくに私大、センターの有機分野ではここの部分の知識差が点差につながる)、難関入試のハイライトである構造決定問題の訓練をしていくことになります。ここで大事なのは、異性体(構造、立体)を把握することです。分子式は同じで性質が異なるものを異性体といいますが、構造異性体に関してはまず「不飽和度U」、「C骨格での分類」、そして「官能基での分類および、位置」の順で抜け目なく調べることです。パターンを確立しておかないとミスが起きやすくなり、ただ闇雲と数をこなしていっても得点には結びつきません。高分子分野については手薄なまま受験に望む生徒がなぜか多いのですが、糖類・アミノ酸・タンパク質を筆頭に直前に力をいれて他の受験生とすぐに差をつけられる「おいしい」暗記分野です。直前期に復習しやすいよう、いまのうちからまとめておくことをオススメします。

物理も作図が大事

以前、数学では作図することが大事だという話をしました。それは物理にも言えることです。特に、高校1年生のみなさんは中間テストの範囲に運動の法則が含まれている人も多いのではないでしょうか。力学では①作図をする、②力を図示する、③2方向に力を分解する、④つりあいの式や運動方程式を立てる、という4ステップで解くのが基本です。これを正確に行うために、作図をしっかりとやることが重要です。

作図は問題を正答するための第一歩であるということを覚えておいてください。

二次試験の問題に挑戦

10月になり、いよいよセンター試験まで100日を切りました。いよいよ受験勉強も佳境の時期です。今日授業をした生徒も、大学の二次試験の問題に取り組みました。しかし、初めて向き合う二次試験の問題はなかなか難しく、苦戦していたようです。

この時期は二次試験の問題にはまだまだ歯が立たないという人が多いと思います。しかし、根気強く取り組むことで二次試験の解き方の感覚がつかめるようになっていくものです。受験の日はどんどん迫ってきますが、焦らずに積み重ねていってください。

文構造を理解しよう

みなさんは英文を読むときに文構造を考えながら読んでいますか?主語にあたる部分がS、動詞がV、目的語がO、補語がC……というのはなんとなく知っているかもしれませんが、テストで問われることもなければ長文を読む上では単語を知っていればなんとでもなる、そのような感覚であまり真剣に考えることのない分野かもしれません。

しかし、文の中で単語と単語がどのような関係にあるかを理解することは、一文が長く、複雑な英文になればなるほど重要です。文の構造を把握することで、内容の取り違えも減り、正確な読解に繋がります。これから難しい英文に挑戦するときに備え、今のうちから文構造を考える習慣をつけましょう。

円周率の求め方

ある生徒から、「円周率って何桁も計算されているけれど、あれはどういう計算式で出しているんですか?」という質問を受けました。確かに、円周率の定義は「直径に対する円周の比」ですから、円周の長さを測ることができれば計算はできますが、何十桁も数字を出せるほど正確に円周の長さを測るのは実際には不可能です。

実は、近年の円周率は無限級数展開や逆三角関数を用いて近似計算で出されているため、高校までで学習する範囲では計算することができません。しかし、「円周率ってたくさん桁があるけど、どうやって計算したんだろう?」と疑問を持つことは非常に大事な考え方だと思います。

日々の学習の中で、たくさんの新しい疑問や発見をしてほしいと思います。

演習を通して学力の定着を

学校や塾の授業で習った直後は分かったと思っても、いざ自分で問題を解こうとするとなぜか解けない、ということはよくあることだと思います。

これをなくすためには、習って分かったと思った時点で終わることなく、その知識が定着するまで何度も何度も演習問題を繰り返し解く、ということが必要です。この知識を定着させるという作業を怠ると、いつまでたっても解ける問題の数は増えていきません。

「学問に王道なし」です。日々の努力を積み重ねることが学力アップの一番の近道であり唯一の道なのです。

数学は暗記科目?

今日、数学の質問を受けました。内容は、「2次不等式と判別式との関係がわからない」というものです。

数学や物理には公式や定理がたくさんあります。これら全てを覚えて、使いこなすのはなかなか大変だと思います。しかし、僕は「数学や物理で丸暗記する公式はなるべく少なくすべきだ」と考えています。例えば、今日受けた質問も、判別式が解の公式から来ていてx軸とグラフの関係を表しているということを理解していればすんなりと受け入れることができるものです。

このように、本質を理解していれば暗記せずとも理解できるようなことが数学にはたくさんあります。効率的に勉強をして、せっかくの記憶力は英単語を一つでも多く覚えることにあてたほうがいいのではないかと思うのです。