9月 2025 - オンライン家庭教師 ネット塾 わかるらいぶ

スタッフブログ

みなさん、こんにちは(^^)/
オンライン家庭教師 ネット塾『わかるらいぶ』です!
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

「勉強してもなかなか覚えられない」「せっかく暗記したのに、次の日には忘れている」――
そんな経験は誰にでもあるはずです。

勉強をするうえで一番の悩みは、
「覚えたはずなのに頭に残っていない」ということではないでしょうか。

そこで頼りになるのが“脳科学”。

といっても難しい理論や専門用語を並べるのではなく、
私たちの日常にすぐ取り入れられる身近な習慣に脳科学の知見を少しだけ加えると、
勉強は驚くほど効率的になります。

今回は、脳の仕組みに寄り添った勉強法を、
身近な生活習慣と結びつけながら具体的に紹介していきます。

まず一つ目のポイントは「睡眠と記憶」の関係です。

脳は寝ているあいだに、その日覚えたことを整理し、長期記憶として定着させていきます。

たとえば、
英単語を夜遅くに無理して詰め込むよりも、早めに切り上げてしっかり眠ったほうが、
結果的に記憶が残りやすいのです。

実際に、夜に暗記した内容を翌朝に軽く復習するだけで、定着率が大きく上がるといわれています。
「徹夜で勉強したのに試験本番で思い出せなかった」という経験がある人は多いと思いますが、
それは脳に定着させるための“睡眠の時間”が不足していたことが大きな原因なのです。

次に注目したいのが「運動と学習効果」の関係です。

勉強というと机にじっと座って行うものというイメージがありますが、
実は軽い運動が脳を活性化させることがわかっています。

たとえば、
英語のリスニング音声を聞きながら散歩したり、
漢字を覚える前に少しストレッチをしたりするだけでも、脳の血流が良くなり、
集中力や理解力が高まります。

これは、体を動かすことで脳内の神経伝達物質が活性化されるためで、
勉強が「入りやすい状態」に整うのです。

運動といっても激しいスポーツをする必要はありません。
10分程度のウォーキングや、部屋の中での軽い体操で十分に効果を実感できます。

もう一つ、ぜひ取り入れたい習慣が「声に出すこと」です。

教科書を読むとき、黙読するだけよりも声に出して読んだ方が
記憶に残りやすいという経験はないでしょうか。

これは「視覚」「聴覚」「発声」の三つの感覚を同時に使うことで、脳が多方面から刺激を受け、
記憶が強化されるためです。

とくに英単語や歴史の用語など暗記要素が強い科目では、声に出すことで驚くほど記憶に残ります。
さらに、人に説明するつもりで声に出してまとめてみると、理解度の確認にもつながります。

実際、教えることを前提に学習すると、
ただインプットするよりも定着率が数倍高くなるといわれています。

また、「学習時間の区切り方」も脳科学的に大切な要素です。

人間の集中力は長くても30分から50分程度しか持たないとされます。
2時間以上机に座り続けているのに頭に入らないのは、脳の仕組みを無視しているからです。

そこでおすすめなのが「ポモドーロ・テクニック」と呼ばれる方法。

25分間集中して勉強し、5分間休憩するというサイクルを繰り返すやり方です。

このリズムは脳の働きに合っており、集中力を切らさずに効率よく学習を進めることができます。
休憩中にはスマホを触るのではなく、軽く体を動かしたり、目を閉じて深呼吸をしたりすると、
さらに効果が高まります。

さらに、意外なほど大きな影響を与えるのが「環境」です。

脳は周囲の状況に敏感で、同じ場所で勉強するだけでは「飽き」が生じてしまいます。
そこで、あえて場所を変えて勉強してみるのも効果的です。
リビング、図書館、カフェなど、場所を変えることで脳は「これは新しい状況だ」と判断し、
記憶を整理し直す働きを強めます。
試験勉強で行き詰まったら、環境を変えてみることは、単なる気分転換ではなく、
脳科学的にも合理的な選択といえるのです。

最後に触れておきたいのが「忘れることの意味」です。

私たちは「忘れる=悪いこと」と考えがちですが、脳科学的には必ずしもそうではありません。
脳は不要な情報を意図的に忘れることで、大切な情報を強調しているのです。

つまり、最初は忘れてしまうのが当たり前。そこで大切になるのが「繰り返しの復習」です。
一度で完璧に覚えようとするよりも、数日おきに何度か復習するほうが、
脳の仕組みに合った効率的な暗記方法となります。

いわゆる「エビングハウスの忘却曲線」で示されるように、
人間は覚えたことを急速に忘れていきますが、その曲線を意識して復習を挟むことで、
記憶は着実に長期的に定着していくのです。

このように、脳科学は決して特別な研究室の中だけの話ではなく、
私たちの身近な生活習慣と深くつながっています。

睡眠を大切にすること、適度に体を動かすこと、声に出して学ぶこと、集中のリズムを作ること、
そして環境を工夫すること。

これらはどれも特別な道具もお金も必要なく、今すぐにでも始められるものばかりです。
勉強は根性や才能だけでなく、「脳の仕組み」を理解し、
味方につけることでぐっと楽しく、そして効率的になります。

ぜひ今日から、脳にやさしい勉強習慣を取り入れてみてください。

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