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筑修コラム

第7回 学習塾の役割と家庭の役割


 以前の文章で、「ほめる」ことがどれほど子どもたちにプラスの効果をもたらすかについてご紹介しました。家庭や塾の役割のひとつとして、「ほめる」ことで子供たちのやる気を引き出すということがありますが、さらに塾や家庭が子どもたちにとってどのような働きかけをすることが良いのかもう少し考えてみようと思います。

子どもにとっての勉強のイメージとは?

 まず、子どもたちにとって、勉強とはどんなイメージなのか改めて考えてみましょう。

 幼稚園や小学校の時、子どもたちは「できない」ことの方が多いです。ですので、ひとつひとつのことが出来るようになるたびに、学校や家庭で周りの大人たちから「ほめられる」経験が比較的多くなります。だから新しいことを学ぶことにとても前向きなのでしょう。ベネッセ教育総合研究所による2014年の調査でも、勉強が「とても好き」・「まあ好き」と回答した子どもは6割以上になります。

 学年が進んでいくと敬遠されがちな理数科目についても、算数が「とても好き」・「まあ好き」という小学生が7割以上、理科が「とても好き」・「まあ好き」という小学生は8割以上にもなります。本当に意外ですよね。これが中学生になると、勉強が「とても好き」・「まあ好き」な生徒は4割未満になります。数学が「とても好き」・「まあ好き」な生徒も理科が「とても好き」・「まあ好き」な生徒も6割にまで落ち込みます。この要因は何でしょうか?

 おそらく小学生までと中学生からとでの、子どもたちへの「まなざし」の違いです。小学生のうちは「できるようになったこと」をそのまま評価するのに比べ、中学生になるとついつい「こんなこともできないの?」と「まだできないこと」に目が行ってしまうかもしれません。

 これは期待の表れでもあるのですが、そういったまなざしの変化に対して、「もっとがんばろう」と前向きに捉える生徒もいれば「どうしたらいいんだろう」と立ち止まってしまう生徒もいます。これは生活面でも勉強面でも当てはまることですが、特に勉強においてやってもやってもなかなか成績が上がらないときなどには“つらい”と感じることが多いですよね。

学習塾の役割

 すると、このような子どもたちへ向けた学習塾の役割とはどんなものになるのでしょうか。まず、成績を上げることは重要です。成績が上がることで自信や意欲がわきます。自信や意欲は勉強に対する前向きな態度につながり、さらに成績につながるという良い連鎖を生み出します。

 そして、これからの学校の授業では、話し合い活動やプレゼンテーションなど「知識の活用」を重視する傾向が強くなっていきます。そのため、以前に比べ基礎学力の定着にかける時間が自宅など学校外の学習に委ねられる事が考えられます。すると、基礎学力の定着が不足がちな生徒にはじっくり時間をかけて基礎力を育てることも塾の重要な役割となります。

 さらに、子どもたちの学力や学習意欲の小さな変化を見逃すことなく、適切に評価すること・認めることがあげられます。子どもたち一人ひとりの苦手やつまずきを塾の講師はしっかり見ています。そうした小さな一つひとつの課題を子どもたちがクリアできたときも、塾の講師はそれを見逃していません。勉強のプロだからこそ果たせる、的確な「評価者」としての役割が、生徒のやる気を高める上でとても重要です。

 また、子どもたちがいつでも安心して勉強に向かえる「学習環境」を準備・提供することも塾の大きな役割の一つです。勉強に前向きになれる「居場所」となって、「この塾なら本当に楽しく前向きに勉強することができる」・「この塾で勉強している自分は本当に誇らしい」など、そのように思ってもらえることを目指しています。学習に特化した塾だからこそ果たせる役割だと言えるでしょう。

家庭の役割

 勉強に関する家庭の役割とはどんなものでしょうか。ベネッセ教育総合研究所の2010年の研究で早稲田大学の田中博之教授は、「(1)ペースメーカーとしての習慣形成」・「(2)サポーターとしての心の支え」「(3)ファシリテーターとしての環境づくり」の3つと分析しています。

 ペースメーカーとは、マラソンで例えると伴走者です。「親御さんがペースメーカーになって、子どもの規則正しい学習習慣と生活習慣の形成を支援すること」とされています。生活面では食事の時間や風呂の時間をできるだけ一定にしてあげることで、子どもたちは学習の時間を見出しやすくなります。学習時間中にはテレビを控えてお母様も読書をするなどはどうでしょう。

 次にサポーターとは「子どもの心理的な支えになってあげること」です。子どもの不安、心配をほぐし勇気を与える場が家庭です。それなのに頭ごなしに「努力が足りない」とか、「進学先はここに」とか、親の一方的な判断や願望を押し付けると子供の不安や悩みはかえって増幅してしまいます。子供の悩みや不安を一緒に受け止めて、一緒に解決しようとするのがサポーターです。勉強以外の子供の良さを見出して、承認し褒めてあげることで、子どもたちは多くの困難に立ち向かう勇気を得ることができるのです。

 最後にファシリテーターとは、「子どもの自律性を引き出す役割」です。あれこれ指示して教えるのではなく、自分の力を自分から発揮できるよう導くのがファシリテーターです。つまり、生活や家庭の環境面で、子どもが主体的・自主的に学べる環境づくりを行うことです。押し付けにならないように配慮しながら、子供が必要とする学習教材や学習環境を提供することが大切です。

 重要なことは、家庭・学校・塾などがそれぞれ役割意識と責任感を持ちながら「チームとして」子どもの学習や成長に立ち向かっていくことです。子どもはすぐに成長し変わりゆくもの。その成長に合わせて必要な役割もまた変わっていきます。しかし、距離感や関わり方は変わっても、教育といった一生にかかわる「大事業」には、子どもにかかわる人々をつなぐ「架け橋」として役割も必要でしょう。これもまた大事な「家庭の役割」といえるでしょう。

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