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令和5年度 福岡県公立高校入試分析 【英語】

  • 2023/03/18
  • ブログ

こんにちは、筑紫修学館スタッフブログです。
今日もご覧いただきありがとうございます!

入試問題分析も最後の教科となりました。
英語についてご紹介しますね。

大問【リスニング】

(小問数)12

(形式)各小問ともに昨年と同じ形式です。
問題1では読まれる回数が従来の2回から1回に変わったものの、質問が平易で短いものになっていました。

(分析)図表を見ながら必要な情報を正確に聞き取って答える問題2や、場面に応じた質問事項を自分で考えて英文を記述する問題4では、昨年同様正答率が低くなるだろうと思われます。

大問1【対話文】

(小問数)4

(形式)対話の流れに沿う英文を選ぶ問題です。

(分析)空欄前後の文脈をしっかり確認することで正答が選べるように作られています。形式に変更はなく、消去しやすい選択肢も含まれているため難易度は昨年並みですが、現在完了進行形の文が正答選択肢となる小問がありました。

大問2【会話文】

(小問数)5

(形式)250語程度の会話文と80語程度の手紙文を読んでその内容の読解を問う問題です。全体の単語数は昨年と同じです。

(分析)問1の並べ替えでは、定番の後置修飾の文に代わって本年度は間接疑問文とともにlet + O + 原形不定詞という使役の構文が試されました。全体として、会話や手紙文の流れをきちんと把握する力が問われています。話題は、英語を通じた地域社会における外国人とのコミュニケーションを扱ったもので、難易度は例年並みです。

大問3【長文】

(小問数)6

(形式)単語数は昨年と比べ微増の370語程度となりました。

(分析)ボランティア活動への参加をきっかけとする気づきをテーマにした英文の内容読解で頻出の話題です。問1では7語以上での解答に苦戦する受験生がいたかもしれません。問2ではcluesという名詞の語意が問われましたが、前後の内容から意味は容易に推測され、選択肢の作りも平易なものでした。
指示語の具体的な内容を書かせる問3も例年どおりです。文脈をたどり、英文の該当箇所を問いの形に応じた過不足ない和文で表す力が試されました。昨年同様、問5では英問英答の形で自分の考えを記述することが求められましたが、仮定法の形での質問に仮定法で答えることができるかどうかがポイントでした。
難易度は例年並みかやや難化と予想します。

大問4【英作文】

(小問数)1

(形式)条件付き自由英作文です。語数(30語以上)に変更はありません。
前年度までの、2 つの案から 1 つ選んでもう一方についても触れるものから、今年度は3つの選択肢から行きたい場所を選び、その理由を書くものに変わりました。

(分析)海外でホームステイをするという場面設定で、内容自体はイメージしやすく、昨年までと比べて書き易いものとなりました。過去問題や模試を練習してきた受験生にとってはなじみのあるテーマで、かつ昨年よりは条件設定がシンプルだった分、難易度は下がった印象です。

【総評】

大問構成、小問数、配点に変更はありませんでした。
新学習指導要領改訂に伴い、昨年初めて登場した「仮定法」・「原形不定詞」・「現在完了進行形」も、昨年と同じように扱われていました。全体の出題傾向や設問形式は従来のパターンがそのままでしたので、全体の難易度はほぼ例年並みと予想します。

【次の学年への学習アドバイス】

語彙力の強化は一朝一夕で実現するものではありませんから、一年後の自分のために、単語・熟語の練習を今から積み重ねましょう。

新学習指導要領の領域として昨年度初めて出された「仮定法」・「原形不定詞」・「現在完了進行形」の単元は、直接的な出題ではなくとも対話文・長文の中や問題の選択肢、あるいはリスニングの中でも出題されることが予想されます。正しい文法理解が必要です。

リスニングと筆記テストという問題構成で最も配点が高いのが60点満点中の20点を占めるリスニング問題です。リスニング問題を聞き取れるようになるためには、単語を書ける・読めるだけでなく、自ら発音して繰り返し練習する必要があります。リスニング・英作文で安定して得点できるようになるには、より多く聞き、より多く書く以外に方法はないといってもいいぐらいです。聞いた回数、書いた回数に応じてしか力はついていきません。場数を踏むことによってしか身につかない力もあります。

・英作文では自分の考えや行動について書く問題がよく出されるため、日ごろからさまざまな場面で自分の考えや行動を英文にする練習をしておくことが得点をとるための近道となるでしょう。書いた英作文は必ず先生に添削してもらい、何度も書き直しを重ねて完成に近づけるようにしましょう。条件の「30語以上」に悩まされる受験生が多くいます。模試や過去問題演習など練習段階から文字数に余裕をもって書くようにしておくことが大切です。

次年度の受験生のみなさん、毎日の学習で力をつけて志望校合格をめざし、がんばりましょう!

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