高校入試や大学入試において最も重要なことは何でしょう?
たまにすべての問題を闇雲に復習している人を見かけますが、
入試における目標は満点を取ることではありませんよね。
合格最低点を超えることです。
入試では合格点さえ取れれば全員が同じように「合格」になります。
つまり、効率よく合格点を取るための“得点戦略”を立てることこそ、合格への最短ルートなのです。
(成績上位者の学費優遇などを狙っている場合は少し戦略が異なるのでご注意ください。)

1. 「得点戦略」とは何か?
得点戦略とは、「どの科目で何点を狙うか」をあらかじめ決め、
その目標に沿って学習時間や内容を調整する考え方です。
たとえば、5教科300点満点の公立高校入試で合計180点(6割)が安全に合格できるラインだとします。
このとき、それぞれの科目でバランスよく6割取ることを目指す必要はありません。
- ・得意な英語で7割を狙う
- ・苦手な数学は5割でOK
- ・国語、理科、社会は6割ずつ取る
といったように、自分の得意・不得意を踏まえてバランスを取ることが大切です。
2. 戦略なしの勉強は「非効率」になることも
入試直前期になると「全科目完璧にしなければ!!」と焦ってしまう生徒も多く見られます。
しかし、現実には時間も体力も限られています。
どの科目のすべての問題に均等に力を注ぐと、
得点に直結しにくい部分に時間を奪われるリスクがあります。
たとえば、
数学が苦手で平均3割ほどしか取れない人が、数学の猛勉強をしても良くて5割ほどまで上がるでしょうか。
一方で英語は好きで、今は5割だけど少し頑張れば7割取れるとしたら、どちらに力を入れるべきでしょうか。
答えはもちろん英語ですよね?
「伸びしろ」と「得点効率」を見極めることが合格へのカギです。
3. 得点戦略の立て方
(1) 目標とする学校の合格最低点を調べる
まずは、過去数年の合格最低点を確認しましょう。
大学なら各予備校サイトの「入試結果分析」や「ボーダーライン」
高校なら都道府県の教育委員会や模試会社のデータから調べられます。
(2) 科目ごとの配点と得点率を把握する
大学入試では、大学や学部によって配点が大きく異なります。
理系は数学や理科の配点が高く、文系は英語の配点が高い傾向にあります。
また、共通テストで課される科目や配点も異なりますが、
配点の高い科目=戦略上の主戦場になります。
共通テストと二次試験の合計での配点が高い科目を中心に時間を配分しましょう。
高校入試は5教科、もしくは3教科(国・数・英)が均等であることがほとんどです。
特殊な場合を除いて、配点を気にする必要はありません。
(3) 自分の得意・不得意を分析する
模試の結果や過去問演習の得点から、各科目の得点率の範囲を把握します。
「英語は安定して7割は取れる。良いときは8割行くこともある。」
「数学は大体5割ちょっと。良いときでも6割。」など、客観的に数字で見ることが大切です。
(4) 「合格点シミュレーション」を立てる
合格最低点が最も高い年を確認し、その点数よりも5%~10%多めに得点を取るためには
どの科目で何点を取れば良いかをシミュレーションしてみましょう。
「どの科目でどれだけ取ればいいか」を決めると、学習の優先順位が明確になります。
4. 戦略的に勉強するためのポイント
① 苦手科目は「最低限の点数を守る」
苦手科目を完全に克服するのは時間がかかります。
捨てないが、深入りはしないという姿勢が重要です。いわゆる「耐え」ですね。
「基本問題は絶対に落とさない」ことを徹底すれば、必要最低限は取れることがほとんどです。
② 得意科目で「貯金を作る」
得意科目は、合格可能性を押し上げる得点源です。
周りが落としやすい難問でも得点できると、合格可能性が一気に上がります。
模試や演習では常に高得点をキープできるよう、精度を高めましょう。
③ 過去問分析で「得点パターン」をつかむ
過去問は、単なる練習問題ではありません。
出題傾向や配点、時間配分を知ることで、「どこで点を取るか」「どこを捨てるか」が見えてきます。
過去問分析をしてみると、初めに立てた得点戦略に対して修正が必要だと感じる場合もあります。
その時には得点戦略を微調整してみてください。
5. 「戦略的学習」は努力を結果に変える
得点戦略を立てることで、「何を、どれくらい、どの順番で」勉強すれば良いかが明確になります。
その結果、無駄な不安や焦りが減り、努力が着実に成果につながるようになります。
入試は、努力量や知識量だけでなく戦略力の勝負でもあります。
自分の強みを活かし、合格点を超えるための最短ルートを見つけましょう。
まとめ
- 入試では、合格最低点を超えることが目標
- 得意科目で稼ぎ、苦手科目は最低限を死守する
- 過去問と配点を分析して、科目ごとの得点目標を設定する
【冬期講習入塾生募集中!】

現在小郡大保校は
・高校生個別指導「九大パル」と小学生中学生個別指導「カルゴ」
対面授業はほぼ満席となりました。
通塾の曜日や時間によってはご希望に添えない場合がございます。
・集団指導コアゼミ
中学生も高校生もまだまだ生徒募集中です!
みんなと切磋琢磨して学力を向上させましょう!
【小中高校生】自習室無料開放

校舎開館中は自習室を使い放題です!
一部時間帯は講師にわからない問題の質問対応も可能です!!
★各コースお申し込みは…
①お電話…0942-75-7000(小郡大保校直通)
②校舎LINE…以下QRコードから「○○参加希望」とメッセージをお送りください。

③ホームページお問合せフォーム
https://www.ganbari.com/pamphlet/
このブログはこんな人が書いています!
森 駿介
筑紫丘高校→九州大学理学部数学科卒業
塾講師歴11年 筑紫修学館歴12年




























