だんだん暑くなってきましたね。
この時期になると、「寝苦しくてなかなか眠れない」「朝起きても疲れが取れていない」と感じる人も増えてきます。
定期テストや受験を控えている生徒の中には、「少しでも勉強時間を増やしたい」と睡眠時間を削ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、実は睡眠は勉強時間と同じくらい大切なものです。
近年の脳科学や睡眠研究では、睡眠には学習した内容を記憶として定着させる重要な役割があることが分かっています。
勉強した内容は、まず脳の「海馬」という部分に一時的に保存されます。そして睡眠中に情報が整理され、長期的な記憶として定着していきます。
つまり、「覚えた!」と思った内容も、十分な睡眠をとらなければ定着しにくくなってしまうのです。
反対に睡眠不足になると、集中力や注意力が低下するだけでなく、新しいことを覚える力そのものも弱くなることが分かっています。
夜遅くまで頑張って勉強したつもりでも、睡眠不足によって学習効率が下がってしまってはもったいないですよね。
また、中学生・高校生の睡眠については、睡眠医学の専門家団体が「13~18歳では8~10時間程度の睡眠が望ましい」と推奨しています。
もちろん個人差はありますが、多くの中高生は思っている以上に睡眠を必要としています。
さらに興味深いことに、思春期には体内時計そのものが変化します。
睡眠研究では中高生の生物学的な睡眠時間帯は大人より後ろにずれることが示されています。
体内時計だけに従う場合、多くの高校生は8時~9時頃に起床するのが自然だとする見方もあります。
しかし、残念ながら、社会制度はそれを反映したものにはなっていません。
もちろん夜更かしが良いわけではありませんが、「早寝早起きが絶対に正しい」というよりも、「毎日ほぼ同じ時刻に寝て起きること」と「十分な睡眠時間を確保すること」の方が重要だと考えられています。

特に受験生におすすめなのは、寝る前に英単語や漢字、社会・理科の用語などの暗記事項を確認することです。
学習した内容は睡眠中に整理されるため、就寝前の暗記学習は記憶の定着につながりやすいとされています。
また、暑い季節は室温の高さによって睡眠の質が下がりやすくなります。
エアコンや扇風機を適切に利用し、寝る直前までスマートフォンを見続ける習慣を避けることも大切です。
勉強時間を増やすことはもちろん大切ですが、学習した内容を定着させるためには睡眠が欠かせません。
この夏は、「勉強を頑張ること」と同じくらい「しっかり眠ること」も意識してみましょう。
睡眠も受験勉強の大切な一部です。良い睡眠習慣を身につけて、効率よく学力を伸ばしていきましょう!
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