2026年10月16日福岡県教育委員会は令和9年度の県立高校入学者選抜要項を公表しました。
今回注目したいのが、
「第2志望校制度」の対象が、これまでの28校から全日制の県立高校90校すべてに拡大される
という点です。
この変更で高校選びはどう変わるのでしょうか?
制度の仕組みと注意点に加え、筑後地区・第8学区の高校についても、
直近の入試倍率をもとに考えてみましょう。

第2志望校制度とは?
第2志望校制度とは、県立高校の一般入試で第1志望校に合格できなかった場合に、
あらかじめ登録した別の県立高校でも選考を受けられる制度です。
例えば、第1志望を小郡高校、第2志望を三井高校とした場合を考えてみましょう。
まず小郡高校で合否の選考が行われます。
そこで合格とならなかった場合、三井高校に欠員が生じていれば、三井高校での選考対象となります。
第1志望校で受けた学力検査の結果などが引き継がれるため、
第2志望校のために改めて入試を受ける必要はありません。
今回の変更により、第2志望校は学区内に限らず、県内の全日制県立高校から選べるようになります。
ただし、第1志望校に関する学区制がなくなるわけではありません。
また、この制度を利用できるのは、一般入試で全日制の県立高校を第1志望とする受験生です。
市立・組合立高校や定時制高校を第1志望とする場合は利用できず、
推薦入試や特色化選抜なども対象外です。
第2志望に書いても必ず選考が行われるわけではない
今回の制度で最も注意すべきは、
第2志望校で選考されるのは、その高校に欠員が生じた場合だけ
という点です。
まずその高校を第1志望とする受験生の選考が行われます。
その結果定員が埋まれば、第2志望として登録した受験生の選考は行われません。
第8学区ではどの高校に第2志望での合格の可能性がある?
では、実際に第8学区周辺の高校ではどうでしょうか。
直近の2026年度(令和8年度)入試の確定志願率を見ると、第8学区にある県立高校では、
次の学科・コースが1倍未満でした。
| 高校 | 学科・コース | 確定志願率 |
|---|---|---|
| 三井高校 | 普通科(コースを除く) | 0.83倍 |
| 三井高校 | 福祉教養コース | 0.80倍 |
| 三井高校 | スポーツ健康コース | 0.95倍 |
| 久留米筑水高校 | 社会福祉科 | 0.88倍 |
一方、普通科(コースを除く)の確定志願率は、小郡高校が1.08倍、明善高校が1.10倍、久留米高校が1.14倍でした。
この数字から考えると、昨年と同じような志願状況なら、
三井高校や久留米筑水高校の一部学科・コースでは、第2志望の受験生を選考する可能性がある
といえそうです。
なぜ対象校が大幅に拡大されたのか?
背景の一つに、県立高校の定員割れの増加があります。
報道によると、2026年度入試で定員割れとなった県立高校は59校で、前年度より15校増加しました。
私立高校の授業料負担の軽減など、高校選びを取り巻く環境も変化しています。
県教育委員会は今回の制度拡大について、中学生の進路選択の幅を広げ、
県立高校を志願しやすい環境をつくることを目的としています。
受験生には選択肢が増え、県立高校には新たな志願者を受け入れる機会が広がる変更といえます。
第2志望校を選ぶときの3つのポイント
① 過去の倍率だけで判断しない
過去の倍率や定員充足状況は参考になりますが、今年も同じ結果になるとは限りません。
第2志望校に欠員が出るかどうかは、実際の志願状況や選考結果によって変わります。
② 「合格したら本当に通いたい高校」を選ぶ
県教育委員会は、第2志望校への出願を
「合格した場合、入学する意思が確実な者」
に限るとしています。
「念のため名前を書いておく」のではなく、通学時間や学習内容、部活動、進路なども調べ、
納得して進学できる高校を選びましょう。
なお、第2志望校の登録は必須ではありません。
③ 第1志望校への合格を最優先に考える
第2志望を登録しても、第1志望校の合否が不利になることはありません。
第1志望校の合否が決まった後に、第2志望校での選考が行われるためです。
一方、「第2志望があるから大丈夫」と考えて第1志望校を安易に決めるのは避けましょう。
まずは第1志望校への合格を目指し、しっかりと準備することが大切です。
2027年度の一般入試日程
- 出願受付:2027年2月10日(水)~2月19日(金)正午
- 志願先変更:2月22日(月)~2月26日(金)正午
- 学力検査:3月9日(火)
- 合格発表:3月18日(木)午前9時
第2志望校はWEB出願時に登録します。
志願先変更期間中には、第2志望校も1回に限り変更できます。
まとめ
2027年度から、福岡県立高校の第2志望校制度は全日制の県立高校90校すべてに拡大されます。
これまで以上に高校選びの幅が広がる一方、
第2志望校で選考されるのは欠員がある場合に限られるという点は忘れないようにしましょう。
筑紫修学館でも、最新の入試情報や模試の結果を踏まえながら、
一人ひとりに合った志望校選びをサポートしていきます。
制度を正しく理解して、納得のいく進路選択につなげていきましょう!
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このブログはこんな人が書いています!
森 駿介
筑紫丘高校→九州大学理学部数学科卒業



























